医療の現場でイメージされる職種としては、一般的には医師や看護師が多いでしょう。しかし、実際には医師や看護師以外にも、多くの職種が携わっています。その中でも特に人気があるのは、薬剤師です。薬剤師になるには、まず薬学に関する6年間の教育を受けて、国家試験に合格する必要があります。人気がある理由は、大きく分けて3つあります。
1つ目は、就職先の多様性です。薬剤師の就職先は、病院・調剤薬局・ドラッグストアのほか、医薬品関連企業や学校薬剤師・大学の研究機関など、多くの選択肢があります。世間的には就職難のイメージがありますが、薬剤師の需要は他に比して高い状態が続いているのです。
2つ目は、女性が働きやすい環境であるということです。薬剤師は、男性よりも女性が多いといわれています。専門性が高い職種であることや、仕事内容に性別があまり影響しないことが、その理由であるとされているようです。また、出産や育児があった場合でも、正職員だけでなくアルバイトやパートなどで復職しやすい環境であることも挙げられます。
3つ目は、安定した給与です。薬剤師の給与は、医療職種の中で特に秀でているという訳ではありません。しかし、企業などと異なり、売り上げが給与に影響されることもなく、生涯を通して安定した給与が保証されます。加えて、アルバイトやパート勤務であっても、高い時給を誇っているのです。
このように、薬剤師は業務内容の幅が広く、専門性を活かして性別に関係なく安定した収入を得ることができます。